東大寺大仏殿回廊を出て、手向山八幡宮へと向かおうとしたのですが、外へ出た途端に看板が目につきました。
「2月4日より、手向山八幡の参道は工事のため、迂回願います」とのこと。
え~!まさに今日から?って思って「あら~今日からなんて間が悪かったわ~」って守衛のおじさんに話しかけたら、「まだ今の時間なら工事始まってないから、通っていいですよ。ここをまっすぐ登って行けば手向山八幡ですから」ってなんともうれしい配慮。
やっぱり、来たからには、正面の参道からお参りしたいですからねぇ。

一見ゆるく見える坂道。歩くとそこそこの傾斜です(^^;
ああ!あの中が・・・
中は門と建物の間が狭いので、カメラを構えても難しいかな?、あとで写そうなんて呑気なことを思っていたら、うっかり撮り忘れ・・・

中に入ってからは、百人一首の菅家「このたびは、幣もとりあえず手向山 紅葉の錦神のまにまに」って言う歌の舞台に居るかと思うと・・・感無量でした。
出典は、古今集(巻9・羈旅420)。「朱雀院の、奈良におはしける時に手向山にてよめる 菅原朝臣」
宇多上皇が奈良に御幸された時にお供をした、菅家=菅原道真が詠んだとされる歌で、昌泰3年(898年)10月23日の宮滝御幸の時のだそうです。今から1119年も前の出来事ですよ!
それも、あの学問の神様がこの場に来たのです。そこに私も居るなんて。。。その当時も、今と同じように人気は殆どなく・・・澄んだ空気がピンと張りつめていた秋の日・・・。
なんだかぽ~っとして過ごしてしまいました。
こちらは、石灯籠に貼ってあった八幡神使の向かい鳩。鳩は八幡様のお使いなんです。ちょっと可愛らしいですよね。
ご朱印は、9時になったので社務所が開きましたので、すぐにお願いしました。

紅葉が沢山なのかなぁ?と勝手に想像していましたが、思ったよりなく・・・数本でした。でも、その数本の木が如何にも手向けた感じでいいのかなぁ?
この後、東大寺で一番高いところにある、不動堂へ向かいます。
地図を載せますので、場所を確認してみて下さいね~