第1発見者!!

今日は夕方、とある事件に出くわしました。私は図らずも第1発見者となってしまいました。
母に頼まれて、ちょっとした買い物に行ったのですが、普段なら車で行くのを、今日は天気もいいからということで自転車で行って来ました。

宅急便を待っていたので、出かけたのが4時過ぎ。途中、紅葉した木を写真撮りながら向かって、パン屋さん、スーパー、広場に出る手作りお豆腐屋さんに寄り、ゆっくりと自転車漕いで家路に着きました。

家まで残り半分くらいのところで、以前の会社に勤めていたときに、可愛がってくれたお掃除のおばさんだったTさんとばったり。偶然にも近くに住んでいたのですが、会うのは半年以上ぶりかなぁ?そこで2人で自転車を止めて挨拶して話し始めたら、すぐ目の前の歩道の角でおじさんが道路に転んでいて、自転車が倒れていたのです。

そのおじさんは、座り込んで自転車を起こそうとしていたのですが、座った姿勢なので無理。きっとどこか打って痛みで立てないのかなぁ?と思いつつ、Tさんと近づいて「おじさん、自転車起こそうか?その姿勢じゃ無理でしょ」って話しかけたら、「うん、足がなんだかもつれちゃってねぇ」って返事をしたので、起こしてあげたのです。でも・・・おじさんまでは立ち上がらせるのはちょっと無理なんで、たまたま通りかかった、一見怖そうなスポーツサングラスをかけた、ウオーキング中のガタイのいい男の人に、声をかけて立たせてもらう様に頼んだのです。

すると、その男の人にもおじさんは「足が絡んじゃってねぇ・・・」と話しているうちに、全身を強張らせて痙攣を起こし始めたのです。私とTさんはビックリ。「早く救急車を!」とオタオタ始めたのですが、その強面の男性は落ち着き払って、携帯から119番へかけてくれました。

ん??でもかけている様子と口調から、なんだか普通の人じゃない感じ?って思っていたのですが、後で救急隊の人に話をしているのを聞いていたら、消防関係の人だったとか・・・。倒れたおじさんは、口から泡を吹いて、その後大きないびきをかき始めたので、これは話には聞いていた脳卒中の症状そのものだろうと思いました。

でも、素人の私達にはどうしてよいか判らないでいたのですが、その男性は身体を横向きにして気道を確保してあとは救急車を待つのみでした。待つ間、私とTさんはその男性から見つけたときの状況を聞かれ、詳しく説明をしていました。気道を確保したせいか?おじさんのいびきは納まり、静かになりましたが、意識はないのはそのままでした。


その頃には、周りには通りががりの人、息子さんが通りかかって、携帯で自分の母親に現場に行って救急車を呼ぶように言われた人など、沢山の人が集まってきました。道路上では寒いので、救急車が来るまで毛布か何かあれば・・・ということだったのですが、近所の団地は入居者が減り、空き家が多くて反応無し(駆け回ったTさんの話)。すると何処からか、軽い布団を持った男性が走り寄ってきて、倒れたおじさんを包んで、強面の人と処置を話していたのですが、気道は確保したし、あとはひたすら待つしかないとのことでした。。。

第1発見者!!_f0033598_23174760.gif10分以上経って、周りの人たちが気を揉み始めた頃、やっと救急隊員を乗せた消防車が到着。応急処置をしている間に救急車も到着しました。痙攣を始めたときの様子から、その前の状況などをその男の人が説明をし、私もいくつか救急隊の人に質問をされ、気がついたときには転んでいて、立ちあがろうとしていたこと、言葉を交わして返事があったので、そのときはまだ意識があったとも説明をしました。

その後おじさんは、何処かの病院へ運ばれていきました。

倒れていたおじさんの所持品からは、身分証明するものは何一つなく、自転車についていた杖に名前のシールが貼られていただけでした。


帰宅後、出かけていた母が戻ってくるとすぐにその話をしたのですが、母はどのバッグの中にも住所、氏名、電話番号を書いたメモを入れていると言っていました。確かに何処でどんなことがあるか判らないし、そのときに何処の誰か判らないのは本人にとっても、周りにとっても大変なので、それも必要なことだと改めて思いましたね。近所のコンビニ行くにも免許証入りのお財布でも持っていかねば・・・。

それにしても、たまたま私が声をかけた男性が救急関係に携わっていた人であったこともラッキーでした。処置が早かったから、もしかしたら、助かったかもしれません。脳卒中の発作が起きたので、自転車が転び、そこを私達が声をかけ・・・って感じだったのでしょうね。


最初転んでいたおじさんをそのまま見ても見ぬふりをしていた人もいましたが(そのおじさんに声をかける数メートル歩いている間に見かけたのですが)、布団を持ってきてくれた人や、「救急車を呼んだのかね?」と聞いてくる人、おじさんの自転車のカゴのレジ袋から近所の人かどうか判断しようとしてくれたおばさん(レジ袋は無地で結局判らず)、杖の名前を言って周りに聞いていたおじさんなど、世知辛い世の中になってきたけど、まだまだ捨てたものじゃないなぁと後でしみじみ思いました。。

見ず知らずの人ですが、あのおじさんが回復されますように。。

それにしても、今日、何から何まで、この出来事に出くわすように物事が運んでいったような感じです。。
Commented by ぼっち~ママ at 2007-11-03 23:55 x
わあ!大変でしたね。
わたしもおんなじ経験あります~~~。
ホームセンターに居たら「ばたっ」と・・・
救急来るまでそばについていたわ。脳卒中症状だった。
救急隊の友達何人かいますよ。
ホント人のために働くおじさんばかりです~。かっこいい。
救急法もちゃんとべんきょうしなきゃな~。
Commented by mydreams_andy at 2007-11-04 00:07
>ぼっち~ママちゃま
ええ、ビックリが先でしたけど、意外と冷めて見てる自分もいたりして・・・
いつも頼れる人がいるわけじゃないですからねぇ、私も何か覚えなきゃなぁ・・・(いつかまっきぃさんにパンダ勉強会開いてもらう?)
Commented by むにゅう at 2007-11-05 12:41 x
おじさんは Andyちゃんに出会って幸運だったわ!
実際に応急処置ができなくても状況を説明する事だってかなり役に立つ事だもの。
読んでいて とっても感動しました!!!
良いお話を聞かせてくれてありがとうm(__)m

Commented by mydreams_andy at 2007-11-05 19:07
>むにゅうさん
いやいや、たまたまその現場に出くわしたってところですよ。でも、救急車が来るまでの間が物凄く長く感じました。
by mydreams_andy | 2007-11-03 23:35 | 近況 | Comments(4)