10日のお昼に、母と一緒に吉川市の鯰料理で有名な料亭、
糀家さん(下線部をクリックするとお店のHPが見られます)へ行って来ました。
ここは、10年以上前、蘭を連れて野田の清水公園へ遊びに行く際に脇を通っていたので、いつかは来たいものだと思っていた所でした。
埼玉県吉川市は、近くには中川と江戸川がが流れているので、代表的な鯰料理をはじめとして川魚料理で有名なところです。
私は、母方の田舎が利根川沿いでもあったため、川魚の料理には馴染みがあって、子供の頃から鯉こく(鯉を具にした味噌汁)などはよく食べていました。鯰も田舎の料亭さん(ここは文豪、田山花袋の行きつけの店)で天ぷらを食べた記憶があります。
鯉は最近魚専門店がなくなり、スーパーばかりになってしまったため、素人には入手が難しくなりました。だから最後に食べたのは、もう20年近く前に、知り合いのおじいちゃんが鯉を買ってきてくれて、母が捌いて洗いと鯉こくを食べたのが最後でした。
冬場は、魚が体に脂肪を蓄える時期なので、脂がのっていて美味しい時期でもあります。そこで、父がショートステイで居ないのを幸いに?母を連れてゆったりと過ごすために行って来ました。
お店は不定休とあるので、お昼も予約を入れていきました。また、
お店のHPを見ると、有名な画家の絵が沢山飾られているようなので、それも楽しみにしていました。
自宅からは車で40分程度で行くはずでしたが・・・途中で渋滞にはまり・・・倍の80分かかって到着。途中から「渋滞のため遅れます」と連絡を入れておいたので、いくらか気は楽でしたが。
いつも通っていた県道側は裏口にあたるので、回り込んで隣の駐車場に車を置いて、歩いてお店へ。
入り口には門被りの松があって、立派です。この奥にも駐車スペースがあるとのことでしたが、車で入るのはもったいないと思い、歩いて向かいました。(駐車場は第3まであって、すぐ隣の分だけでも8台は駐車可)
建物が見えてきました。
レンガ造りの門を入ります。写真は撮ってこなかったのですが、門を入って左側には古い蔵(写真には軒が写っています)がありました。
入り口を入ると、仲居さんたちが待ち構えていて、予約を入れた人の名前が上がり框に置いてあり、そこに靴を脱いで上がりました。
中の廊下を通って、いくつかの広間の脇を抜け、大広間に案内されました。
最近は畳敷きでも、時代に合わせてテーブルになっているので、正座が苦手な人でも安心して利用できるのは、嬉しい限りです。
料理は、前もって川魚御膳をお願いしておきました。なんと言っても、鯉の洗いを食べたいのですからね。それと、追加でお味噌汁を鯉こくに変更して貰いました。追加料金はかかりますが、それもお目当ての料理でしたのでね。
HPのメニューには、小鉢とかいてありますが、先付けです。
小魚と小エビの佃煮、魚卵の煮つけ、卵焼き
特に、佃煮の味付けが程よい塩加減で、食欲も(飲む人はお酒も)進む味でした。
いよいよ待っていた、鯉の洗いが登場しました。瑠璃色の器に、刺身の色が映えます。
アップで。そう、こんな感じで氷で〆て我が家でも食べていました。
綺麗な薄ピンク色のお刺身です。味は、川魚によくあると言われている、泥臭さは一切なく、噛みしめると仄かに甘みが感じられ、キュッとしまった食感です。
手前の酢味噌に絡めて頂きます。酢味噌で食べるのが、鯉の洗いの定番です。
こちらは、鯰のたたき揚げ。鯰は鮟鱇と同様に捨てる部分がなく、中落や骨、頭、肝を包丁でたたいて味噌で味付けしたつみれを揚げたものだそうです。
食べると、コリコリとした食感がありました。あ、擦った骨だなと判る程度です。中は味噌で味付けしてあるのと、肝なども一緒に擦ってあるので、こんな感じの色です。(鯰は白身の魚)
天ぷらが出てきました。器は伊賀焼かなぁ?
手前はエリンギ、奥が鯰の天ぷら。
天つゆの器の中の絵が、川に浮かぶ舟です。いかにも川魚料理のお店らしい感じです。
鯰の身は、白身でふっくらと柔らかく、淡白でくせがなく、やさしい嫌みのない味です。
ちょっと衣をめくってみました。
鰻のかば焼き
かば焼きのアップ
ご飯、鯉こく(鯉の具のお味噌汁)、香の物。
これが、食べたかった鯉こくです。
鯉の身が入っています。
鯉の身は、骨が細くてかなりしっかりしたものなので、食べる時は細心の注意を払って食べないと、喉に引っ掛かります。
そうなると、子供や高齢者にはなかなか難しい感じでもありますが、骨をきれいに除けば、それこそ脂が乗って、体の奥から温まるような汁物です。
こんなにしっかりした骨が、写っている切り身から出てきました。
自家製の鯉こくの場合は、子持ち魚だと卵も一緒に煮込んで食べます。その味と食感は何とも言えない美味しさがあります。
デザートの水ようかん
桜の葉の塩加減と、水ようかんの甘さと滑らかな舌触りが何とも言えず、美味しかったです。
通された大広間には、大きな絵画がいくつも掛けられていて、さらに廊下にも谷文晁をはじめ、上村松篁、上村敦之が飾られていました。トイレの中にさえも、向井潤吉画伯のリトグラフがありました。
トイレに立った母が、たまたま通りかかった女将さんに絵の話をしたところ「2階もどうぞご覧ください」と言われたと戻ってきて言いましたので、お会計を済ませてから、早速2階へ上がって、それぞれのお部屋とそこに飾ってある絵を見て回ってきました。
2階は個室になっていて、それぞれのお部屋毎に天井やら壁、室礼(しつらい)が異なっていて、かなり凝った贅沢な造りのお部屋ばかりでした。
船底天井や網代天井なども見事でしたが、1室だけ、このようなお部屋がありました。障子もちょっと変わっている格子組でした。
廊下には、後藤澄男、中川一政、伊東深水の絵のほかに、常連だったらしい故中曾根康弘首相の書や写真も飾られていました。
玄関ホールは、こんな感じで、庭の見える待合にもなっています。
著作権の問題から、敢えて写真は撮っていませんが、安藤広重、葛飾北斎の肉筆(国立博物館の鑑定付き)、片岡球子、東山魁夷などの絵が飾られていました。
食事も美味しかったのですが(食べたかったものも食べられたし)、美術館で見るような絵画が身近で見ることができて、なんとも贅沢な時間を過ごすことが出来ました。
母も大喜びで「久しぶりに中身の濃い時間を過ごせた、連れて行って貰って良かった」と何度も言ってくれました。
普段、父のことで気の休まる時間がないので、せめてもの感謝の気持ちと(早めですが)誕生日のお祝いを兼ねて、こちらに行ってきたのですが、行って良かったなぁと思えるひと時でした。
口福と眼福を堪能出来た時間でした。また、少し時間をあけて、お邪魔したいと思います。展示してある絵も入れ替わりがあるようですから。
htmx.process($el));"
hx-trigger="click"
hx-target="#hx-like-count-post-33833357"
hx-vals='{"url":"https:\/\/mieisogni.exblog.jp\/33833357\/","__csrf_value":"b4e0d8a7be1550be8e668c9417241d9fec741fd48d9d2d48005ba71d35ed526b9d23dfb0ccaab9e80ba9b0d456fbc08f969cccf0fc724cdbd74a7279e611571e"}'
role="button"
class="xbg-like-btn-icon">