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蘭がお空に帰った日のこと

4月12日の早朝に、蘭はこの世にさよならをしました。当日、私はテレワーク中でしたので、泣きながら仕事をこなしました。仕事を始める前に火葬などの手配を済ませ、翌日は休みを取ることにしました。

蘭の火葬は、ワン友さんから話を聞いていたところに決めていましたので、電話で連絡をしました。
ペットセレモニープレア(下線部をクリックするとリンク先へ飛びます)と言うところです。HPを見ても施設が立派なのは判りましたが、スタッフの方の対応が良かったとのこと。
やはり口コミが、一番ですから迷わず決めました。色々とその家の考えがありますが、我が家は最後までキチンと立派に送り出したいと言う希望がありましたので、金銭などは問題ではありませんでした。結果、人間以上に丁寧な扱いで、こちらで良かったと心からそう思えました。悲しいのは変わりはありませんが、一区切りつけたって感じがしました。

火葬の時間は、空き状況を確認したところ、4月13日の夕方5時になるとのことでした。色々と必要事項など詳しく説明もあり、棺などの手配も電話で予め済ませておきました。
全て終わるまで、大体3時間近くかかるとの説明もありました。


4月とはいえ、室内は温度が高めです。息を引き取ったあとは、すぐに氷をビニール袋に詰めて蘭のお腹や脇の下を冷やし始めました。母がお尻を拭き取ってから綿を少し詰めました。口は何回か拭った後、愛用の枕の上に吸水性のあるトイレシートとタオルを敷いて頭を乗せてあげました。
死後硬直が始まる前に、脚を少し曲げて身体を小さく丸めて、愛用の毛布を掛けてあげました。

更に、部屋は枕元の窓も開けて室温があまり上がらないように気をつけていました。枕元には、最初は、我が家で咲いていた花を飾ってあげました。

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小さなピンクの花は、蘭の一種です。

その後、パピーの頃からお世話になっていたトリマーさんがお花を持ってお別れに来てくれたり、友人から届いたり、近所の方から頂いたお花が枕元に増えていきました。

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トリマーさんは、彼女のキャリアの始めからのお付き合いでした。そして、たまたま当日はお休みの日だったので、お別れに来ることが出来ました。
「まるで蘭ちゃんは、判っていたかのようだったね。11日や13日だったら来れなかったもの」と話していました。
前の月にもトリミングに行けないので、自宅まで来てくれて、顔バリや脚のバリカンや爪切りなどをしてくれたのですが、4月も中旬以降に体調を見てきてくれるはずでした。
ただ、前月にスッキリさせたので、モジャモジャの蘭ではなく、いつものプードルらしい蘭の姿で送り出せたのは良かったと思っています。


12日のお昼休みには、母と2人でセレモニーホールまでの移動中に使う仮の棺の段ボール箱を買いに出たり、と、忙しく動き回っていました。
母は、保健所に死亡届の連絡や、保険の停止の連絡をしたりしていました。保険も更新の期日寸前でしたが、今年度からの停止に間に合いました。
ともかく、何もかも、全てのことに関して、蘭は最小限の迷惑しかかからないようにして、この世を去って行った感じでした。






ドライアイスが手に入らなかったので、こまめに氷の状態はチェックして交換していました。
当日の夜は、そのまま下の部屋に寝かせておきました。

母も私も眠れない夜を過ごしました(父はアルツハイマーが進んでいるので、あまり悲しいとは感じてはいないようです)。


翌日、いつものように起きましたが、それがかえって蘭がいなくなったことを改めて痛感させられました。
午後からは、仮の棺を両親と3人で作りました。売っていた段ボール箱は、蘭のサイズには小さかったので、2枚を組み合わせて作りました。
4時になったので、仮の棺へ移し、食べ物を少しと頂いたお花を飾って車に乗せてホールに向かいました。

予定の時間よりも少し早かったので、10分弱駐車場で待ちましたが、すぐにスタッフの方が出てきてワゴンで蘭を運び出しました。
その後、お願いしていた棺、籐製の「天使のゆりかご」(下線部をクリックするとリンク先へ飛びます)に蘭をスタッフの方と一緒に移しましたが、扱いが物凄く丁寧で嬉しかったです。口から少し体液が出て枕が汚れてしまったのですが、すぐにキレイな枕を追加してくれました(追加料金なし)。


棺の中には、綿入りの敷布団・枕・レース付の掛け物の3点セット付でした。蘭は2Lサイズでしたが、大きさは小さすぎも大きすぎもせずぴったりのサイズでした。
持って行ったお花も、棺に入れやすいように全てカットして持ってきてくれましたので、家族で棺に納めました。
また、好物の食べ物も少量ならばOKとのことだったので、ビニール袋に入れて持参したのをスタッフに渡したのですが、紙のお皿にキレイに盛られてきました。
残念ながら、洋服やリボンなど布製の物はNGでしたので、トリミングの時に着けて貰っていたリボンは一緒に焼いてあげられませんでした。

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こちらは、後日お炊き上げしたいと考えています。

でも、一番に言えることは、何もかも丁寧に扱ってくれて、有り難かったです。末期の水も口に含ませました。

棺の中は、お花がいっぱいとなりました。

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蘭は紫が似合ったので、紫の花で満たされて良かったです。
お花を入れるのが済んだら、家族だけで最後のお別れの時間が10分ほどありました。

お別れの時間の後、スタッフの方が周りにかけてあるレース付きの掛け布で蘭を包み、顔の部分にも布を被せました。
そして、家族みんなで一緒に窯の前まで行き、蘭が入って行くのを見送りました。
身体が大きいので、1時間半から2時間ほどかかるとのことでした。

お別れをする部屋も個室で、とてもキレイでプライバシーは守られていますし、待合室もキレイで立派でした。
待っている間、骨壺や覆いなどの実物がありましたので、実際に見て選ぶことが出来たのは良かったと思います。
骨壺は、大きさからスタッフの方が「このくらいの大きさが必要となります」と説明があるので、それを選びました。
また、簡単に会社の概要も伺いましたが、母体は人間専用のセレモニーホールを経営している会社だそうで、そのノウハウがペットの方にも生かされているようでした。

火葬が終了した後、スタッフの方から声を掛けられて、また個室の方へ移動。
部屋には、キレイに、まるで標本のように骨が並べられていました。蘭の骨は、真っ白でとてもキレイでした。具合の悪かった部分は人間と同じように黒くなるそうですが、真っ白でキレイだったのでやはり内臓が悪かったんだなと納得しました。
歯も年齢の割にはしっかりと残っていましたし、爪もキレイに形を残していました。尻尾もキレイに並べられていました。骨についても、どの部分であるとか説明があり、それから人間と同じように骨を箸で拾い、骨壺へ移していきました。細かい骨粉はスタッフの方が刷毛でキレイに掬い取って入れ、最後に頭蓋骨を正面に向けて骨壺に収めてくれました。

最後に覆いを被せて、お仕舞いとなりました。

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部屋を出て、車まで向かいましたが、最後駐車場を出るまで、スタッフの方が見送ってくれました。

ホントに丁寧な火葬が出来て良かったと思いました。

帰りは、13年前に蘭が我が家へやって来たとき(下線部をクリックするとリンク先へ飛びます)と同様に、母が抱いて家まで帰りました。
我が家では、話し合った結果、蘭の埋葬は母の埋葬と同じ時に同じ場所にする、と決めてあります。何か苦しいことがあると、真っ先に頼ったのは母でしたし、家族で一番手を掛けて世話をしてくれたのも母ですので、最後の時まで一緒に面倒を見て貰うことにしたのです。
ただ、その日までは、あと数年はかかると思いますので、それまでは我が家の居間の一角に、今までと同じように蘭に居て貰うことにしました。

飾っておく写真は、これにしました。

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蘭が、一番蘭らしい表情です。まっすぐに見つめる蘭。この先もみんなを見続けてくれると思いましたので、この表情にしました。

長い長い2日間が、こうして終わりました。

by mydreams_andy | 2023-05-04 20:34 | スタンプーの蘭 | Comments(0)

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