2019年 09月 08日
高畑勲展に行って来ました。
最初は、行くか行かないか、どうしようか悩んでいたのですけど、大好きな「ハイジ」のジオラマがあると知って急遽行くことにしました。
私は、あまりアニメの世界は詳しくはないのですけど、子供の頃からアニメ番組は身近な世代だったので、アニメ界の巨匠の展覧会はとても楽しんで来れました。
いつもの絵画展だとイヤホンガイドは借りないのですけど、知らないエピソードを聞くために今回は借りての見学でした。
高畑勲氏は、膨大なメモや資料を残して逝きました。話のあらすじや、場面の見本や、番組内の挿入歌の楽譜、写真、ありとあらゆるものが残っていて、それらが今の日本のアニメーションの制作場での基準となっていることが沢山ありました。
この世に送り出した作品の年表を見ていたら、自分たちの作品だけではなく、裏番組も書いてあったので、「あぁ、私が記憶にないこの作品が放送されていた時は、こっちを見ていたんだなぁ」ってことまで判りました。
海外のロケ地巡りや、生活習慣や食文化、主人公の顔つきから(外国人と日本人の違いの描き方)、顔の筋肉の動かし方まで、ありとあらゆる分野を詳しく調べまくった人でした。
リアルさの追求。
ともかく、凄いの一言に尽きます。アニメ大好きな人ならば、ホントに垂涎の展覧会だと思います。
会場内はそこそこの人しかいなくて(金曜の夜だったからかも?)、快適に見る事が出来ました。
ハイジの舞台となったアルムの山のジオラマも、まるで自分があの場面をドローンを通して見ているかのようでした。
アルムの山 ハイジとおんじの家が見えます。
いつかチャンスがあったら、マイエンフェルトに行ってみたいものです。
そうそう、これを見て、じゃりん子チエも見たくなりました。
手塚治虫氏を「マンガの神様」と呼びますけど、高畑勲氏は「アニメの神様」だと私は思います。