高畑勲展に行って来ました。

竹橋の国立近代美術館で開催中の「高畑勲展」に行って来ました。
最初は、行くか行かないか、どうしようか悩んでいたのですけど、大好きな「ハイジ」のジオラマがあると知って急遽行くことにしました。

私は、あまりアニメの世界は詳しくはないのですけど、子供の頃からアニメ番組は身近な世代だったので、アニメ界の巨匠の展覧会はとても楽しんで来れました。

いつもの絵画展だとイヤホンガイドは借りないのですけど、知らないエピソードを聞くために今回は借りての見学でした。
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高畑勲氏は、膨大なメモや資料を残して逝きました。話のあらすじや、場面の見本や、番組内の挿入歌の楽譜、写真、ありとあらゆるものが残っていて、それらが今の日本のアニメーションの制作場での基準となっていることが沢山ありました。

この世に送り出した作品の年表を見ていたら、自分たちの作品だけではなく、裏番組も書いてあったので、「あぁ、私が記憶にないこの作品が放送されていた時は、こっちを見ていたんだなぁ」ってことまで判りました。

海外のロケ地巡りや、生活習慣や食文化、主人公の顔つきから(外国人と日本人の違いの描き方)、顔の筋肉の動かし方まで、ありとあらゆる分野を詳しく調べまくった人でした。
リアルさの追求。

ともかく、凄いの一言に尽きます。アニメ大好きな人ならば、ホントに垂涎の展覧会だと思います。

会場内はそこそこの人しかいなくて(金曜の夜だったからかも?)、快適に見る事が出来ました。

ハイジの舞台となったアルムの山のジオラマも、まるで自分があの場面をドローンを通して見ているかのようでした。

アルムの山 ハイジとおんじの家が見えます。
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家の前には、駆け出しているハイジとおんじとヨーゼフ、ユキちゃん、窓にはピッチも。
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駆け上がって行くペーターとヤギたち
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この駆け上がるペーターを迎えにハイジは駆けているようです。
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山の麓のデリフリ村。一番手前の屋根のない建物は、ハイジとおんじの冬の家
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村を通る鉄道。汽車が実際に走っていました。これに乗ってハイジはクララの居るフランクフルトへ行き、そして、またおんじの居る山へ帰って来ました。
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見終わって、外に出たら、実物大のハイジの家が・・・
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ヨーゼフも暖かいところで陣取ってます。そのうちひょっこりおんじが入ってきて、屋根裏からはハイジが下りて来そうな部屋でした。
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たっぷりと楽しんで来ました。

いつかチャンスがあったら、マイエンフェルトに行ってみたいものです。


そうそう、これを見て、じゃりん子チエも見たくなりました。

手塚治虫氏を「マンガの神様」と呼びますけど、高畑勲氏は「アニメの神様」だと私は思います。



by mydreams_andy | 2019-09-08 17:47 | お出かけ | Comments(0)