バガン その9
2016年 08月 14日
1165年にナラトゥー王によって建てられたそうですが、王が暗殺されたことにより、未完の寺院でもあります。
アラウンシートゥー王の次男ナラトゥーは、自分が王になるために父王と兄の皇太子を暗殺したそうです。その後王は罪滅ぼしのために、この寺院を建て始めたそうですが、その王も3年後には暗殺されたそうです。彼の暗殺の背景には、様々な王国が絡んでいるとの説があり、彼は別名「異国人によって殺害された王」とも史実にかかれているそうです。
罪滅ぼしをするくらいなら、最初から親・兄弟殺しをしなければ良かったのに・・・。
煉瓦造りの門を潜ります。


中の寺院も煉瓦造りです。


内部の壁です。煉瓦が隙間なく積まれています。一説によると、煉瓦と煉瓦の間に針が通るような隙間があったら、王がその職人の手を切り落としたとか・・・。罪滅ぼしの為の寺院が更に罪を呼ぶ・・・。最悪の事態です。まぁ、そのお陰で?バガンを襲った地震の際にも煉瓦で造られているにもかかわらず殆ど被害はなかったそうですが・・・複雑・・・

煉瓦の上には漆喰が塗られていて、その上には絵が描いてありました。はげかかっていてよく判りませんが。。

仏像。

涅槃の仏像。でも、私には王が父王を襲った時の父王の寝姿にも見えてしまいました。

仏像が2体並んでいるのは、父王と兄の為?なのでしょうか。

壁のあちこちには、極彩色の絵の跡がありました。


この仏像の光背にも見事な絵が。

王位と言う権力によって引き起こされた親子の間の悲劇は、王の暗殺と言う皮肉な結果で終わりを告げたのです。
因果応報・・・
まさに、仏教の教え、そのものです。

続く・・・
寺院の写真見るだけで功徳がありそうな気がするよ(笑)
湿度の高い気候なのにフレスコ画が残ってるは奇跡だね!!
政権が大変な時期が長かったのに、たくさんの寺院がちゃんと保護されてたのは素晴らしいの一言だね!!!
一気読みしたんだね~(笑)
でも、これからが、バガンのハイライトだからね!
読むだけで功徳積めるなら、金箔貼って来た私は極楽に行けるぞ~(笑)
そう、政権が大変だっただけで内乱じゃなかったんで救われたかな?
「ビルマの竪琴」の最初の映画(白黒の)のラストには「ビルマの土は赤い」って文字が写るんです。まさにそのものの色でした。

