グランドキャニオン その1
2014年 10月 03日
そう、バスの移動時間は、寝るためにあるのですからね(笑)日本から見て東へ移動する時は、行ってからずーっと時差ボケに悩まされますね。その点、ヨーロッパなど西へ行く時はそんなのを感じないのです。時差があるのは一緒なんですけどね。
同じツアーの人の中には「移動中寝てばかりいるなんて」って嫌味を言う人もいましたけど、どう過ごそうとその人の勝手だし、旅の間寝不足で転んだりして怪我をするのは、その旅を全部台無しにしてしまうので、元気に最後まで過ごすためには寝るってこともとっても大切なことだと私は思います。まして、ツアーなんですからね。個人で旅するのと違って集合時間と場所さえ間違えなければ、連れて行って貰えるのですから。まぁ、自分の旅のスタイルを押し付けるのは如何なものかと思いましたね~。
さて、道路は、平坦な砂漠地帯を走り抜け、気が付いたら山道に差し掛かっていました。山道に入る前から、グランドキャニオン方面の天気はイマイチと言う情報だったので(ガイドさん情報)、雨さえ降らなければって祈るばかりでした。バスのフロントガラス越しに見える空は、遠くが真っ黒で嫌な兆候を見せていました。
バスはどんどん標高を上げて登って行きました。途中何箇所か、グランドキャニオンの渓谷が見える場所があり、車窓から頑張って撮ってみたらなんとか写っているのがありました。


山と言うよりも、この辺の景色だと、巨大な地割れって感じがしないでもないですね~

途中で、外は雨が降り出しました。

窓にはかなり強く雨が吹き付けていたので、なんとか止んで欲しいなぁ、私、晴れ女なのに~って思っていました。途中、道路脇が白くなっていたので「??」って思っていたら・・・雪でした。
前のほうを覗き込んだら、道路にも結構積もっていて・・・これからどんどん標高が高くなるのに、この時点で雪だったら、上はもっと凄いのかしら?下手したら最後まで行けないんじゃないかな?って考えも過ぎったり・・・。でも、その雪が降ったところは、ピンポイント的だったらしく、間もなくまた雨の世界に。
バスの中では、雨対策の支度を始めました。風が強そうなので、傘なんて役に立ちそうもありません。ポンチョを着込みました。肌寒いかな?って思ったのですが、7分袖のカーディガンだけを羽織って、あとはポンチョが風を遮ってくれるだろうと思って、それだけの格好で降り立ちました。まず、雨の中トイレへ。そこは唯一、マーサー・ポイントでの建物だったので、雨を避ける為の人、トイレ待ちの人でごった返していました。
済ませて出ると、外は嵐でした。おまけに雹も降ってる~!
でも、それもホンの一瞬の出来事でした。雨が急速に弱くなったのです。
そりゃね、雨が降ってはいましたけど、ポンチョを着ていれば大丈夫って程度にまでなったのです。
ホントにゲリラ豪雨って感じでしたね。
小雨の中、マーサー・ポイントへ立つと・・・
そこは、壮大な景色が広がっていました。

どんどん天気が回復しているのが判ります。右手奥の灰色の部分は、雨が降っている場所です。

雨が上がったばかりで、まだ靄(もや)っています。

まだまだ日が射したり、陰ったりと、不安定な感じ。

こっちの方角はまだ雨模様。

遠くの濃い灰色の部分は、嵐だろうなぁ~

ちょっとずつ、嵐が通り過ぎていくのが目に見えて判りました。凄い光景!日本じゃあり得ないなぁ。

この写真、真ん中あたりに白い点が見えますが・・・(クリックするともう少し大きく見えます)

ズームにしてみたら・・・コロラド川です。あんなに下の方なのです。

数億年かけて、侵食と隆起によってこのような景色は生まれたのです。

景色も、天気も、どっちも凄すぎる~!

これが、グランドキャニオンなのです。

続く・・・
パンちゃんの後頭部もなんか神々しいよ!「パン出鬼没」!!
こんな天気だと、天地創造の頃って感じがしなくもなく・・・これで悟りが開ければ良かったのかもしれないけど、なんせ煩悩の塊なんでねぇ(^^;

