早すぎる・・・

今朝、目が覚めて、ふとスマホを見て、真っ先に飛び込んできたのが団十郎さんがお亡くなりになったとのニュース。勘三郎さんと言い、団十郎さんと言い、あまりにも早すぎる死だと思います。
お二方ともガンを患って、最終的には肺を病んでそれが原因となっています。

私の母も23年前、ガンの手術をしました。とても大きな病巣で大学病院で標本として残っているようですが、術後丸3年抗がん剤を飲み、その後も10年以上も検査と経過を追い、15年で完治宣言が出ました。今では一見普通ですが、目に見えない後遺症が残っていますので、命と引き換えの代償はとても大きなものだったと思っています。その術後に、執刀医の教授から「免疫力が低下しているので、最低3年は風邪をひかすな。ひいたら命取りとなる肺炎を引き起こす」って宣告されていました。抗がん剤は、がん細胞だけではなく、免疫として必要な白血球まで殺してしまう諸刃の刃なのです。

だから勘三郎さんの時も、団十郎さんの時も「ああ、やっぱり・・・」って思いがしました。


私が団十郎さんをキチンと理解したのは、学生の頃だったかなぁ?
宮尾登美子さんの「きのね」が新聞で掲載されていて、先代の11代目市川団十郎丈をモデルとした話を読んだときだと思います。残念ながら途中で新聞を変えてしまったので、最後まで読めなかったのですが、その後本になって読み直しました。
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先代、つまり団十郎さんのお父様の11代目さんがモデルの話なので、12代目さんが生まれた時から話には登場していますが、あくまでもお子さんって程度の登場でした。

でも、この小説のお陰で、市川宗家にはなんだか親しみが湧いて、後に歌舞伎が好きになって劇場へ足を運ぶようになってからは、市川宗家の舞台を見る回数が多かったような気がします。それでもあの2度にわたる闘病で、団十郎さんの舞台を見たのはまだまだ少なく、これから色々と楽しみにしていた矢先でした。
海老蔵さんも個人的には好きな役者なので、機会があれば見ていますが、まだまだこれから先、父であり師匠である12代目団十郎さんから引き継ぐべきことが多かったので、残念無念であります。

なんだか取り留めのない内容になってしまいましたが・・・本当に本当に大きな損失だと思います。これから先、海老蔵さんがしっかり精進して芸を深められますことを祈らずにはいられません。
by mydreams_andy | 2013-02-04 20:27 | 日本 | Comments(0)