エル・ハズネをじっくり・・・
2012年 07月 22日
そもそも、「ペトラ」と言う言葉はギリシア語で「岩」を表す単語ですから、そのものズバリですね。

表面にも色んな彫刻が残っています。これがもし・・・完全に残っていたら凄かったでしょうねぇ。
エル・ハズネは、アラビア語で「宝物殿」という意味です。建物の一番上にあるこの壷の中に宝物が隠されていると信じられていたのですが、宝を探していたベドウィン達にライフルで撃たれて壊されてしまったんです(怒)今での、壁に弾痕が残っていますね。

中央は、豊穣の角を持つ女神は、ペトラの偉大なる女神エル・ウッザだとか・・・

左右には、翼がある・・・勝利の女神ニケ?


双子の戦士と馬

斧を持つ女戦士

ラクダがいるだけで、エキゾチックさが増す感じ。でも、乗ると30US$だから結構いいお値段です(^^;

それにしても、大きくて立派な神殿です。

うん??あの神殿の両脇の縦に並ぶ窪みは??

ペトラ遺跡は、砂岩で出来ています。つまり、砂が圧縮されて岩になったものですから、脆くて重量があります。
この神殿を普通の常識の通り下から彫り上げていくと、下の部分に隙間(空白部分)が出来ます。すると、上のほうはまだ彫り上げていないため、岩山の重量が彫り上げた柱に全部かかることになり、崩壊を招きます。
それを避けるために、上から彫り下げて作っていったのです。この左右の写真のそれぞれの矢印の部分は、建設当時の名残でもあるのです。


この彫刻の技術だけではなく、建築上の構造と岩山の性質まで考えて作られているのですから、凄いことです。
いつまでもエル・ハズネを見ていたいところですが、遺跡はまだ残り半分以上あります。先に進まねば~(かといって帰りも同じ道だけど、見る余裕があるかは謎!)
~~~~~続く~~~~~

