文学の才能には性差は関係ないのに・・・
2009年 06月 04日
私が彼の、いや、正確には彼らご夫妻の作品と出会ったのは、まだ昭和の時代でした。指輪物語をはじめとしたファンタジーが大好きで、ふと手に取ったのがきっかけでした。以後、文庫本でそのシリーズ、5冊、続編で10冊、スピンオフ系のシリーズ物6冊は今でもお気に入りのものです。
正シリーズと言える15冊が終わって、13年後にまた同じシリーズ物が出たときに、作者の名前が「ディヴィッド・エディングス」から「ディヴィッド&リー・エディングス」に変わっていたのを見て、不思議に思い、その後巻末の解説を読んで、「なんてことだろう!」と思った本でもあります。

当初からご夫妻の共作だったのを、出版社の「共作はトラブルになりやすい」と言う意向で夫のディヴィッド氏のみの名前でのデビューとなったんだとか・・・別の巻末には「著者としての女性の名前が消されたり、女性が書いた作品は価値が低いと評価される」テクスチュアル・ハラスメントが昔からあり、今もそれは変わらないとのこと。驚きでした。
物語などを書いて、世間に発表する・・・そこには己が才能ひとつで評価される世界だと思っていたのですが・・・まして、世界的に思想が進んでいる(と思われる)アメリカで、まだこんな理不尽なことがまかり通っていたなんて・・・なんだかんだと言ってもやはり世界は「男社会」なんだなぁと思いました。
そして・・・この本の作者にも、このハラスメントがあったんでしょうね。そしてアン女史も高齢だから、色んなことが心配・・・

「アンジェリク」の日本語翻訳はその後どうなったのでしょう?これだけの大作になると、訳者探しも大変なのかなぁ?
私も解説を読み直して、こんな言葉と事実があったんだ~と改めてビックリでした。
「アンジェリク」の翻訳は、頓挫したままです。大手が目を付けてくれればいいのだけどねぇ・・・井上一夫さんよりも凄い人はなかなか見つからないのかも~
このカミングアウトも2000年の頃だったみたいです。ホント、根深いです・・・

