2013年 07月 31日
機内からビクトリア・フォールズを見た!
この日、ケープタウンの空港発の時間が、なんと!朝の7時。ってことは、遅くとも5時前にはホテルを出発ってこと?!って驚きの日程をこなすことになりました。
ケープタウンからは、ビクトリア・フォールズまでの直行便は無く、一度ヨハネスブルグまで飛び、そこで国際線に乗り換えることになります。ビクトリア・フォールズ近くの空港は2つあって、1つはジンバブエのその名もズバリのビクトリア・フォールズ。もう1つは、国境を越えた(といってもせいぜい10kmほど)ザンビアのリビングストン。今回の私達のツアーは、当初はビクトリア・フォールズだったのですが、飛行機の都合上、リビングストンに降り立ち、陸路で国境を越え、ジンバブエに入ることになりました。
ヨハネスブルグからの飛行機は、国際線とは言え、小型機で「3列シート通路3列シート」でした。今回の旅は、香港から先のルートはどの便もオーバー・ブッキング状態で、漏れなく全員が出発できるかが鍵の旅でした。そのため、席の場所なども贅沢を言っていられません。まぁ、リビングストンまでは約2時間ほどなので、どこでもそんなに違いはありませんけどね。。。
今回は、私は窓側。まぁ、短い時間なのでトイレにも行くこともないし・・・って程度しか考えてなかったのですが、乗る間際になって添乗員さんより「窓側の人は、その時の機長次第ですが、空からビクトリア・フォールズを見ることが出来ると思います」と聞かされました。
まぁ、「見れたらラッキー」って程度に思っていれば、万が一反対側の見れない方だとしてもがっかりしないだろうと考え、デジカメも高倍率のほうではなく、小さな方のみ手元に持っていました(高倍率のほうは頭上の棚にバッグごと入れていた)。
飛行機はヨハネスブルグの街をあっという間に離れ、下界の景色は、何にもない茶色い大地のみとなりました。
最初は、ポコポコと雲が浮かんでいましたが、途中からその雲も途絶えがちになり・・・考えたら大地そのものが乾燥しているので、雲の素となる水蒸気を生み出す水が無いからだと気がつきました。写真の上のほうから先は、雲がなくなっていました。
暫く、何にもない乾燥した大地を眺めていたのですが、ふと眼下に渓谷が見えてきました。
渓谷があるってことは、もしかしてビクトリア・フォールズに近づいてきたってこと??って思い、大急ぎでカメラを出して写真を撮り始めました。
ジグザグになっている渓谷の幅が段々狭くなってきて・・・
そして・・・
ついに・・・・
見えた~!
滝の中央部分からは、水煙が上がっているのも見て取れました。
ちょっとズームで・・・滝のほぼ横側から見えています。
そのうち・・・機体は滝の上流の川のほうへと旋回し始めました。
窓枠で下を覗き込むことは出来ないのに、窓に額をくっ付けて一生懸命覗き込んだのですけどね・・・
道路も見えます。それもあんなに滝の近くに・・・渓谷に架かる橋も見えました(あとでこの橋を渡ることになる)
少しずつ見える角度が変わってきた途端、水煙が太陽の光で七色に輝き始めたのです。
写真ではごく一部の色しか捉えることが出来ませんでしたけど・・・
息を呑むような美しさでした。
自然がもたらすショーに暫し圧倒されました。
機体はまた旋回し、滝から離れたので、今度は上流の川の部分がよく見えました。
なんと言う水量なのでしょう!滔々とアフリカの大地を流れていきます。
川幅の広い部分には島があったり・・・
先ほどまでの暴れまくっている滝の水とは、まるで違い静かな表情を浮かべていました。
遠く遠くその川は続いています。ビクトリア・フォールズの辺りは、ザンベジ川と言う名前ですが、その上流はナミビアとボツワナ国境を流れるチョベ川となります。アフリカの遥かかなたの内陸から流れ始まるその川は、アンゴラの奥地が水源となります。アンゴラ、ザンビア、ザンビア、モザンビークからインド洋へと流れ込むのです。
いったい、どれだけの人がその恩恵を受けているのやら・・・ありがたいことです。
リビングストンの空港が見えてきました。いよいよ到着です。
そして・・・もう暫くしたら、目の前にビクトリア・フォールズを見ることが出来るのかと思うと心が高鳴りました。
一足先に、空からの眺めを堪能させてくれた幸運に感謝。
実は・・・帰りも窓側でね、またもや、見れたの!そのときは写真撮らなかったけど、代わりにしっかり目に焼き付けてきたのよ~!ホント、何から何までラッキーだったみたい!
最終日にヘリコプターから滝を見たけど、そっちはそっちで迫力あったけど、最初の感動は物凄かったよ~。もう心の中では「キャ~キャ~」叫びっぱなし(笑)