2012年 07月 19日
延々と続くシーク
頭上の岩山は60m~100mほどあるそうですが・・・閉所恐怖症の人は苦手かも・・・
頭の上を覆うように突き出た岩山
この岩山は、脆い砂岩で出来ているのですが、不思議な模様が浮き出ていて、見ていて見飽きることがありません。
彩色した訳でもないのに、一つの岩山でもいろんな色があるのです(この天然の色が、ペトラ独特の砂絵に使われます)
細い岩の間からは、この程度しか空が見えないことも・・・
ちょっと上が開けると、ホッとします。
更に先の岩山には、太陽の日射しが当たっていえるのでしょうか?赤く染まって見えます。
いえいえ、日が当たっているのは微かで、天然の赤い岩なのです。
彫りかけの?ミニチュアっぽい神殿。柱と柱の間に、手を広げて長い袖の服を着た人?神?が居るようにも見えます。でも、それも目の錯覚?
途中で彫るのを止めてしまったのか?それとも長い間に侵食されてこうなってしまったのか?今は誰も真実が判らないままです。全ては時の向こうに置き去りにされてしまったかのような・・・
岩陰で、ふと他の人が見えなくなることも・・・このシークの間だけは通り抜ける風も心地よく・・・その風に包まれると一瞬、古代にタイムスリップしたような・・・どこか別の世界に紛れ込んでしまったような・・・そんな錯覚も覚える不思議な空間です。
このシークと呼ばれる、狭い岩の裂け目の回廊は、約1.5kmほど続くのです。
~~~~~続く~~~~~