2011年 10月 08日
蘭、緊急手術と再入院
夕方、おしっこをするような変な格好をしたそうなんですが、それでも一見何の異常もなく・・・
(ってか気が付かなかった。後で考えればこれが始まりだったのかも?)
夜、私が帰宅する際に、ちょうどいい時間のバスが行ってしまったので、次までかなり間があくので、父に迎えに来てもらいました。すると、蘭も後部座席に一緒に乗ってきたのです。それを見て「かなり元気が出てきたんだなぁ」と安心して、一旦自宅に帰って余計な鞄を置いて、そのまま携帯ショップまで行ってもらったのです。
と言うのも、新しくスマホにして1週間ほど。あれこれと悪戦苦闘しながらいじり始め、なんとなくコツが判りかかって来たような、来ないようなって感じだったのですが、自宅にメールした後、突然フリーズして電源落としたら今度は電源入らない状態に・・・
メールが使えなくなるのは困るので、見てもらったのですが、電池とカードを外してもらってチェックしたところ何の異常も無し。電源も入るようになったので、そのまま帰ってきました。
そして、いつもの帰り道に自宅から200mほどの獣医さんの前を「あぁ、まだ診療所は電気点いているなぁ」って思ってみて通ったのです。8時頃でした。
そして自宅に到着して、蘭が車から降りて玄関に入ったので、足を拭こうとしたら、お腹の傷口からボタボタと薄い色だけど血が出て、傷口が開いているのが見て取れました。
慌てて母を呼び、テイッシュで傷口を押さえながら、車を仕舞いかけた父を呼び戻して、蘭を抱えて乗り込み、その獣医さんのところへ向かったのです。
蘭が避妊手術をしたところは、通いの先生達ばかりで夜間(7時半以降)は無人になってしまうので、時間的にも無理だし、それに車で30分ほどかかるので、時間内でも悠長なことを言ってられる状態でもないかもしれません。
近所のところは自宅での開業医なので、急患も先生が在宅の限りは診てもらえるとのことで、駆けつけたのです。
すぐに先生が出てきて対応してくださり、状況を説明して診察を受けました。
そして色々と状況を判断した結果、即手術をしてもらうことになりました。
ただ、間の悪いことに蘭はこの日、2時間ほど前に鶏肉を夕食として食べてしまっていたのですが、麻酔前に胃の中のものを全部出す鎮痛剤を打つことによって、手術中の吐しゃ物による気管の詰まりを防ぐ措置を取ったのですが、幸いないことに胃の中のものは全て消化されて腸のほうへ移動したあとのようでした。
鎮静剤が効いて、立って居られなくなり、呼吸もゆっくりとしてやがて眠ってしまったので、引き続き手術に取り掛かるとのことで、一旦自宅へ帰ってきました。
9時くらいから始める予定とのことで、終わって蘭の麻酔が切れてから自宅へ電話を頂くことになっていました。
帰宅後、なんだかとりあえず口にして、味も何も記憶に無い夕飯を取り、ひたすら電話を待っていました。本を読んでいてても気もそぞろでまるっきり頭に入りませんでした。
ともかく不安な時間を過ごしました。こんな気持ちになったのは、20数年ぶり、そう母のガンの手術以来でした。あの時と同じように、状況が判らず過ごしたのです。
母は「私が最終的に決めたから、蘭には可哀想なことをした」とさめざめと泣いたのですが、そんな母に「今回の手術で蘭の卵巣の問題点が判ってそれを取り除いたんだから、今後の発病のリスクは無くなったんだし、たまたま運が悪くてこのように傷が開いてしまったのだから」と話し、落ち着かせました。
元々母は蘭の避妊手術には反対でした。そのため、1歳半まで延び延びになっていたのです。私は、将来のリスクを考えると早めに受けたほうがいいと散々言ってきたのですが、まさかそんな問題点が潜んでいたとは夢にも思いませんでした。
11時半頃電話が鳴り、母が受けたのですが(我が家においては母のほうがそういう面は明るいので)、やはり傷口が開いてしまったとのこと。この前のブログでは敢えて触れなかったのですが、実は蘭は片方の卵巣が発育不全で子宮と一緒にひっぱり出せず、大きく開いて取り出したそうなのです。そのため、通常の数倍の大きさの傷になり、更に蘭の身体の腹膜の強さが内部を縫い付けた糸よりも強かったため、切れてしまったそうです。
そのため、開いていた部分をきれいに消毒して洗い直してお腹に戻し、再度より太い糸で縫い直して手術は完了したそうです。
麻酔から覚めた蘭は元気で、まもなく眠ってしまったので、明日の朝9時に来院くださいとのことでした。
とりあえず一安心しました。近くに獣医さんがあってホントに良かったです。
来年の春になったら、今までかかっていた病院からその近所のところに変える予定でいたのですが、保険の都合上切り替えずにいたのです。でも、今回のことで、やはり近状のほうがすぐに駆けつけられるので、コチラをメインに、今までのところはサブにと、用途によって通い分けようと話し合いました。
今朝になって、両親が迎えに行ったのですが、手術中の写真と説明を受け、やはり電話での説明と同じだったとのこと、内部の状態の写真も見て来たと母が話してくれました。
あとは、3日間ほどの間に、腹膜炎を起こす可能性があるので、それさえ出なければ安心でしょう、とのことでした。
迎えが来たので、先生が入院室のケージから蘭を出そうとしたけれど、呼んでも来ず、クッキーで釣ってみたけれどそれもダメで・・・結局母が入って連れ出したそうです。蘭も母の姿を見て安心したのでしょう、飛びついて舐めまくりだったとか・・・
昨晩の蘭は騒ぎもせず、とてもいい患者で、今朝も鎮痛剤と化膿止めの注射をしたそうですが、おとなしく受けていたとのことで、褒められて帰ってきたそうです。ちなみに、同じ入院室の別のケージにはニャンコの患者さんが居たそうです。
帰宅後、お腹には絆創膏が貼ってあるのですが、どうしても舐めて剥がしてしまう可能性があるので、予防としてサラシを巻きました。
その後、いつものように鶏肉の食事を食べ(250gほどをペロリ)、キュウリ半分とキャベツの芯を少々食べたのでホッとしました。
その後、最初の執刀の病院へ母が電話をし、ちょうど今日は執刀医の先生の担当日だったので、状況を説明しました。先生も30年も獣医師をしているけれど、そういった糸が切れたのは初めてのケースで驚いていました。そして、緊急手術の件は、一番賢明な判断だったとのことでした。その先生は自宅でも開業医をしているのですが、たまたま自宅の電話番号と場所を聞いていなかったので、運が悪いときはそういうものだと思いました。
一旦電話を切った後、20分ほどで電話がまたかかってきて、「執刀医として、今回のことは大変申し訳なく、お詫びのしようが無いが、せめてものお詫びの印に手術代は全額返却したい。一緒に立ち会った先生と相談して決めた。」との申し入れがあったのです。
しかし・・・紛れもなく手術をして貰ったのであり、問題点も見つけてそれを取り除いて貰ったのも事実であって、たまたま今回は稀なケースとして起きてしまったので全額の返却は受けられないと返事をしました。しかし・・・どちらもそれでは収まらないので、再手術の費用だけ持ってもらう(返却してもらう)と言うことで、お互いの中間点で解決しました。
我が家としても最初の先生には何のわだかまりもなく、そして近所の先生にはひたすら感謝の気持ちしかありません。先生も蘭には可哀想なことをしたけれども、今後のためにも今回のことは勉強になりましたので活かしていきたいとの言葉を頂きました。
今、蘭は、カウチでクッションを枕にして静かに寝ています。3日のうちに2度の手術は大変体力を消耗したことでしょうし、口がきけない分、痛みにはじっと耐えるしかなく・・・薬で紛らわしてあげるしかありません。あとは、腹膜炎の可能性さえ下がれば安心です。この連休中は眼を離さず見ていなければ。
また元気になったら、大好きなドライブに連れて行ってあげようと思います。それまでは暫し、養生をせねば・・・。
今読みながら驚いてしまいました。
蘭ちゃん頑張りましたね。ゆっくり休んで元気になってね。
ホント予想外のことばかりで、精神的にちと疲れました。
夕方になって微熱も下がってきたようなのと(熱があると近くに来ると私は感じるので)、食欲も多少はあるので落ち着いてきているようです。